身体はトラウマを記憶する

今年から新しいサポーターさんが加わりました✨
元CAで今は弁護士事務所にお勤めのMegumiさん。

とーっても華やかな雰囲気を纏っていらして
いらっしゃるだけで場が3トーンくらい明るくなる方…!

なので、ライター枠だけでなく、
インタビューや動画レクチャーなどでも
是非ご活躍頂きたいと妄想が膨らむばかりです。

記念すべき1つめのテーマは「トラウマ」。
「身体はトラウマを記憶する」という専門書を
読んでの感想やご自身の体験談も盛り込んでくださってます。

はじめに

トラウマは過去に起きた出来事ではなく、
脳内で起きている現在進行形の現象です。

この本では、
トラウマは心ではなく修復可能な脳や体の問題であることを学べます。
脳の配線をし直すためのいくつかのテクニックとして、
・ヨガ
・マインドフルネス
をはじめ、EMDRや演劇、ニューロフィードバックなど
合わせて理由と共に詳しく紹介されています。

トラウマを負った人は「過去」に囚われ、
「今」を生きにくい状態にあります。

それは、過去に起きた恐怖に対する
身体の反応が記憶されているからです。

同じような現象が起きたとき
フラッシュバック現象で
脳は一部領域の機能を停止し、時には
“自己”が切り離されてしまうこともあります。

そんなトラウマ患者たちの脳システム(回路)を
形成し直して「身体と心の所有権」
自分で取り戻していく方法を探る本です。

とっても読み応えがあるので、ご興味ありましたら
是非!原本を読んでみて下さい✨

では、ここからはMeguさんに寄稿頂いた記事をどうぞ♪


こんにちは。
今年からライターとして寄稿させて頂きます、Megumiです。

私は最近、「感情を内に押し込める」こと
に慣れてしまっている気がしていました。

子供を取り巻く世界では、大人のニーズをくみ取るような子が評価されがち、
ビジネスシーンでは、冷静で・神経質に受け止めないよう上司に言われます。

当たり前すぎて、疑問にも思わないかもしれませんが、
感情や違和感ってそんなに簡単に押し込めたりできるのでしょうか?

先日、職場で非常に不愉快な思いをしましたが、
ちょうど「身体はトラウマを記憶する」を読んでいたこともあり、
ストレスが身体に及ぼす影響の大きさを改めて知った上で、
このストレスを乗り越えるプロセスを考えたいと思いました。

既にその管理職からは、最高のパフォーマンス評価を頂いていたので、
仕事はきちんとこなしてきた自負もありました。

不愉快な気持ち、怒っている感情、人間として仕事をしているのだから、
本来当たり前のような感情です。しかし想定内ではいたものの、
明らかに目の前の管理職は困惑した様子でした。

そして投げられた言葉が、「もっと冷静に」「言葉を選んで」
「小さい問題で神経質に受け止めない」というものだったのです。

人間の最大のストレスは、情緒的なものです。
職場の離職原因も、月給や仕事内容より、人間関係が多いと言います。

脳科学によれば、
自分に嘘をつく時の脳のエネルギー消費・疲労は相当なものだそうです。
自分の感情こそ、大切に扱い、適切に対処しなくてはならないと感じます。

今回は「身体はトラウマを記憶する」の
第16章 自分の体の中に棲むことを学ぶ 〜ヨーガ〜
を読んでわかったことをシェアさせて頂きます。

自分の体と心の声を聴いてみよう~ストレスを展開する~

ストレス反応を発動しているのに、心が気づかないことが多くて、
これまでと同じように走り続けている、
走らねばならない、走ることしか思いつかない方が多いのかもしれません。

上司や周囲の方、ご家族からのネガティブなフィードバックを恐れているのかもしれません。

すると本当の自分の感情にどんどん鈍感になって、
自分の価値基準すら、会社の暗黙知、周りの人からの反応など
自分軸以外をベースとして、自分を無意識に追い込んでいる形が見えてきました。

本当は、怒っているのに、悲しいのに、悔しいのに、
まるで何事もなかったかのように、淡々と仕事をし、
何かに追われるような忙しい生活をしていると、
忘れているかのようですが、自分へのごまかしは、
実は筋肉の緊張として身体に保存されます

長期に渡ると、麻痺や背中の痛み、片頭痛、
繊維筋痛症などの慢性的な痛みの症状として現れてくるので
自分の体の反応にまず気づき、対処してあげることが大切です。

そこで役に立つのが、ヨガです。
決まったフローやポーズを取ることで「定点観測」ができます。
自分の状態が比較するための手段として有効なのです。

ヨガを継続して内観が深まると、自己管理に必要な能力が備わり、
自身の健康や食事、エネルギー、時間管理に自然と意識が向きます。
そして、自分が満たされていると周囲の方や環境へのいたわりへと、
自然と喜びをもって広がるのです。

ヨガの3つの要素と身体のストレス反応を知る

私たちがストレスを感じると、身体の中の生理的現象として、
視床下部、脳下垂体、副腎への反応が起こり、
副腎の拡大、リンパ組織の縮小、腸の潰瘍の症状が出るのだそうです。

中でも副腎はストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールと
アドレナリンとの密接な関係のある臓器です。
慢性的なストレスは副腎を悪くします。
ストレス耐性が弱くなることはもちろんですが
他にも以下のような症状があります。

      • 慢性的な疲労感
      • 朝起きるのが辛い
      • 夜なかなか寝付けない、または寝てもすぐ目が覚めてしまう
      • 常に微熱がある
      • めまいや耳鳴りがある
      • 胃腸の調子が悪い
      • 塩分や糖分の高いものが食べたくなる
      • 花粉症やアレルギーの発症や悪化
      • ぼーっとする、仕事がなかなか捗らない
      • 記憶力の低下、物忘れが酷い
      • 何をしても楽しくない、人生が虚しく思う
      • 不安感が強くなった
      • 些細なことでイライラするようになった
      • コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲み物を多く摂取してしまう
      • PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)が悪化
      • 性欲の減退


人は、自分の体の欲求を自覚しなければ、
体の面倒を見ることはできません。

ヨガでこの内部感覚を自覚する力を養うことが、
ストレス耐性をあげ、トラウマからの回復につながるそうです。

トラウマというと、戦争や災害、暴力や貧困など
何か特別な大きな耐え難いストレスというイメージかもしれませんが、
直接体験した人ばかりでなく、周囲の人にも影響を及ぼします。

また日常の人間関係からの回復しがたい深い傷、
最愛の人やペットの喪失、パワハラ、モラハラ、いじめ、
自殺、金融危機、リストラ、介護は、
今の日本で日々横行していることで、遠くにあるものではありません。

身近な人がひっそりとこうしたトラウマを抱えていることも、
また、これだけ不安材料がある現在において、誰しもが、
突然トラウマとなり得る出来事を体験する可能性はあります。

私が、ご縁あって行政の男女共同参画推進委員として活動していた際、
様々な事例を勉強する中で得た感覚があります。
それは、職場や学校におけるハラスメント、いじめにおいても、
とかく事の大小や理由に囚われがちですが、最優先事項とは、
今そこに、傷ついて、SOSをだしている人がいる、という事です。

被害者が耐え難いと感じたら、それがハラスメントであり、いじめなのです。

「両成敗」では解決しません。まずその心のSOSに自分が気づき、
認めてあげる自愛の勇気、そして、周囲も全力で早期に
その心の回復を最優先にした対応ができる社会を築きたいものです。

心は見えません。しかし、心を壊すことが一番の大罪だと思います。
それは脳も、身体も確実に壊していく事に繋がるのですから。

ヨガにおいては、以下の3つの基本アプローチがあります。

      • 呼吸法(プラーナーヤーマ)
      • ポーズ(アーサナ)
      • 瞑想(マインドフルネス)


人は一日に2万回も呼吸するといわれています。
息を吸うと、交感神経系が刺激されて心拍数が増加し、
息を吐くと、副交感神経系が刺激され心臓の鼓動は遅くなります。

こうした呼吸は自律神経系と密接な作用をもたらすので、
呼吸に意識を向けながら自律神経系の均衡が保たれ、
些細な欲求不満や失望に対する反応を制御でき、
虐められた、のけものにされたと感じるような
ストレスにさらされても冷静に判断することを助けます。

そして、ポーズは「正しく」とることよりも、
ポーズをしながら体のどの筋肉が使われているのかに気づくことを促し、
緊張と弛緩のリズムを感じます。呼吸に注意を向けながら、
身体のさまざまな部位で何が起こっているのかを観察することが

瞑想 – マインドフルネスです。こうした自分の内部の気づきが、
自己調節を生み、呼吸を通して、緊張とリラックスを
コントロールしストレス耐性を高めていきます。

先日、はじめて「陰ヨガ」をする機会がありました。
体の堅い私にとって、本来ヨガは、少し苦手意識がありました。

というより、自分のポーズが美しくないことが残念だという感じでしょうか。

陰ヨガは、ひとつのポーズを4分程キープするのですが、
痛い部分にクッションを充てたり、
徐々に少しずつポーズを崩したり変化させてもよいのですが、
それをすべて自分の体の内側に意識を集中し、
自分の体の声を拾いながら行うというものでした。

はじめは、痛いという苦痛が大半を占めていたところ、
「痛い」と思う自分の体を認めて、だんだん緩んでいく、
ゆっくりと次はどうしたいのか、などと、
自分の身体と向き合っているうちに、
諦めていたほどの体の堅さが、少しずつ緩んでいくことを実感し、
苦痛がピークに達し、そしてやがて下がっていくという
リズムを体感できたことが、私にとって大きな感動でした。

自分のこれまでの生き方のくせのようなものも含め全ては、
自己コントロール可能だと漠然でありながら確信できたという不思議な体験でした。

以来、陰ヨガの魅力にはまってしまい、力を抜くという事を学んでいます。

 

今に生きる~呼吸と心拍変動~

呼吸が自律神経に関係していることは述べました。
健康な人は、息を吸ったり吐いたりすることによって、
心拍の変動は一定でリズミカルになるようです。

この拍と拍の間の変動を心拍変動といいますが、
心拍変動が少なく、呼吸に連動して心拍数が変動しないと、
思考や感情だけでなく、ストレスに対する体の反応にも悪影響がでるそうです。

呼吸をゆっくりとリズミカルに行うことでこの心拍変動を増やすことができ、
血圧を下げ、不安・ストレスを減らすことができるという研究結果があります。

その為、呼吸法も取り入れるヨガが、高血圧、
ストレスホルモンの分泌量の増加、喘息、
腰痛にも効果的であると立証されました。

アメリカではトラウマを抱えた患者にヨガクラスに参加させ、
心拍変動を変え、自分の痛めつけられた体に心地よく
棲めるようになるプログラムを実施し、成功を収めているようです。

私は、マインドフルネスを教える際、不安やストレスは、
過去と未来からやってくると説明します。

そしてご自身の呼吸に意識を集中することで、今を生きること、
今この瞬間には、実は不安やストレスは存在しないのです。
呼吸も過去や未来で行えないので、「今」を生きることになります。

ヨガで呼吸に意識して、今の自分の感覚を取り戻すこと、
そして希望ある未来を設計していくことが出来るのです。

 

自己感覚を取り戻して輝く日々を

 

話は戻りますが、今回の管理職とのやり取りの中で、
私の期待していた部下の安心・安全な環境を最大に優先するという
期待は外れてしまいましたし、結果も私を不愉快にさせるものでしたが、
私が行ってきた事は、誰に言われた訳でもなく、
私が心に感じていたことに忠実に従ったことでしたので、
もっと上手く立ち回ることも出来たのかもしれませんが、
私には一点の後悔もありません。結果に対する
残念な思いや悲しい思いはもちろん存在しますが
プロセスには誇りを持ちたいと思います。

言いたかったこと、伝えたかったことが
100%相手に伝わらなかったことも今後の課題のひとつですが、
ただ一つ、ハラスメントの中でご自身のレジリエンス力を回復させ、
ステップアップ転職を果たし、離職された同僚のことを
「自爆した」と、表現していたその管理職の方と私は、
棲む世界も見る景色も明らかに違うのだと感じました。

他人を下げることでしか自分をあげられない、
これがハラスメントを生む構造なのだと思いました。
そして、苦しいと思う状況に際して3つのチョイスがあることを思い出しました。
①その状況は変えられる
②その状況の中の自分を変えられる
③その状況から離れる

です。このどれを選んでいこうか、
じっくりと自分の心と体の声を聴きながら進んでいこうと思います。

自分の得た不愉快な結果より、最後はこのような言い方をされた
私の同僚のためにも、「身体はトラウマを記憶する」点をふまえ、
心にダメージを与える不安と不信のはびこる環境を
私の周りには築かないという確固たる自分軸を再確認し、
私の大切な方からのエールも受け、新たな目標設定ができました。

これこそ、自己の感覚を取り戻し、
自愛から他者へのやさしさへと広がるヨガの効果なのかもしれません。

今回の出来事は、きっとそれと似たような状況や思いの中で、
日々、頑張っていらっしゃる方々が多いものと感じ、
シェアさせて頂きました。ヨガやマインドフルネスといっても、
静寂さと平和な森の中で行うものひとつでしょうが、
現代を生きていく上では、殺伐としたビジネス最前線、
一刻が緊張の介護最前線、思うとおりにならない育児最前線など、
皆さま限られた時間の中で、
何かしらの最前線を精一杯生きていらっしゃるはずです。

そんな最前線の現場の思いを忘れず、
日常に即したヨガ(呼吸・ポーズ・マインドフルネス)で、
心と体の潤いを取り戻し、それぞれを「最善線」へと
変えていくエールとして、お読み下さればうれしい限りです。

こうしたアウトプットの場を提供して頂いた、
Sachiさんとのご縁に、心から感謝しつつ。


<参照・参考文献>

・身体はトラウマを記憶する
〜脳・心・体のつながりと回復のための手法〜
著:ベッセル・ヴァン・デア・コーク

・身体が「ノー」と言うとき
著:ガポール・マテ

・脳コンディショニング
著:加藤俊徳

副腎とは?副腎の働きが悪くなると起こることなどについて解説します。


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